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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 1日目 熱狂の日 音楽祭2010 「ショパンの宇宙」 2010年5月2日(日) at 東京国際フォーラム |
【141】 ホールC ヴィアルド ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ) ■ リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 ■ リスト:メフィスト・ワルツ 第1番 ■ ショパン:ワルツ 変イ長調 op.42 アンコール ■ ショパン:ワルツ ■ ショパン:ワルツ ■ チェーシンズ:香港のラッシュアワー |
【122】 ホールB7 ドラクロワ アンリ・ドマルケット(チェロ) / ブリジット・エンゲラー(ピアノ) ■ ショパン:ノクターン 変ホ長調 op.9-2(チェロ・ピアノ版) ■ ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 op.65 ■ ショパン:序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 op.3 |
【123】 ホールB7 ドラクロワ 小菅優(ピアノ) ■ メンデルスゾーン:無言歌 ト長調 op.62-1 「5月のそよ風」 ■ メンデルスゾーン:無言歌 ハ長調 op.67-4 「紡ぎ歌」 ■ メンデルスゾーン:無言歌 イ短調 op.62-5 「ヴェネツィアの舟歌第3」 ■ メンデルスゾーン:無言歌 イ長調 op.62-6 「春の歌」 ■ メンデルスゾーン:無言歌 ト短調 op.53-3 「胸さわぎ」 ■ メンデルスゾーン:無言歌 変イ長調 op.38-6 「デュエット」 ■ メンデルスゾーン:前奏曲とフーガ ホ短調 op.35-1 ■ メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 ニ短調 op.54 アンコール ■ ショパン:革命 |
【114】 ホールA フォンタナ ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ) / レジス・パスキエ(ヴァイオリン) ウラル・フィルハーモニー管弦楽団 / ドミトリー・リス(指揮) 「ショパンとヴィルトゥオーゾ」 ■ リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 ■ パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 op.7 「ラ・カンパネラ」 |
【115】 ホールA フォンタナ ソフィー・グラフ(ソプラノ) / ヴァレリ・ボナール(アルト) / クリストフ・アインホルン(テノール) ピーター・ハーヴェイ(バリトン) / ローザンヌ声楽アンサンブル / シンフォニア・ヴァルソヴィア ミシェル・コルボ(指揮) ■ メンデルスゾーン:オラトリオ「パウロ」 op.36 |
JR有楽町駅の改札を出ますと、東京国際フォーラムの入口に緑の木々が見えます。 この緑を見ると、ラ・フォル・ジュルネが始まったのだな… と、ワクワク感が増します♪ 今年のテーマは「ショパン」。 ピアノに縁がない私は、昨年このテーマを聞いた時に「2010年はあまり足を運ばないかも」と思いました。しかし実際は、今年のフランス・ナントでのラ・フォル・ジュルネの演奏をWebラジオで色々聴いた影響もあって、興味のある公演が増え、昨年以上にチケットを取ってしまいました(笑) 「何だ、今年はショパンか…」ではなく、本当、今年のラ・フォル・ジュルネを楽しみに待っていました! 初日の1公演目はベレゾフスキーさん。 9:30にリストのピアノ・ソナタ ロ短調でスタートですよ! マルタンさん、一体何を考えてこのプログラムにしたかなぁ… とプログラムが発表になった時に笑ってしまいました。弾くベレさんも大変だと思いますが、聴く私たちも大変です。 早朝からリスト(汗)>好きな曲なのですが! 重すぎます。 また、私はこの公演でのお目当ては何と言っても「メフィスト・ワルツ」! ナントでのベレゾフスキーさん。ピアノの弦を切ってまで、迫力ある演奏をされていました。こんな、心をゾクゾクさせる曲があったのか… と、生で聴きたくて仕方がありませんでした。 舞台に登場されたベレゾフスキーさん。 おお、少し光沢のある生地(どう表現したら良いのか…)のスーツで素敵に決めています! もしかしたらブラウス腕まくり状態で気合いを入れて登場かしら… なんて思っていましたので、余計に格好良く見えました(笑) はい、素敵でしたよ♪ リストのロ短調。 …うむ。この曲は速弾きがテーマの曲だったかしら… それとも、これがベレさん流?! という位に、音符と音符の間というものが無く、ガンガン弾きまくられて、あっという間に終わってしまいました。ベレさんの気合いだけは十分に伝わって来ました。寝る間もなかったデス(汗) 疑問は残るものの、個人的には嫌いではありませんでした。でも、ナントの演奏の方がもう少しリストっぽかったかな…なんて。 この公演。お子様(小学校低学年と思われる)の姿もチラホラ。 お子様にリストは耐えられるのかしら? しかも早朝に… と思っていましたら、私の近くの子どもは最初椅子をガンガンけっておりまして(後ろの人は少しイラっとしていました。私の目の前に座っていたら頭をポン!としたかったです)、その後早々に愚図り始めてお父様と一緒に退場… となりました。 これは子どものせいでは無くて、御両親がチケットを取る際にもう少し内容を見た方が良かったかもしれませんね。せっかく、朝早くから会場に来ていらっしゃるのですから、お互い勿体無いかなと。 お目当てのメフィスト・ワルツは良かったです〜vvv 悔い無し、って感じ。 これが聴けただけでも、私としては「ウシシ♪」という気分でした。 ベレゾフスキーさんは朝からサービス満点で、アンコールを3曲も! アンコール3曲も含めて尺を図った結果、あのような速弾きになったのでは…(汗)と思うような心遣いでした。嬉しい! ラッシュアワーって、あの映画のラッシュアワーかな? よく分かりませんでした。。。 ラン・ランが似合いそうな曲でした。 追記:調べてみましたら、チェーシンズの「香港のラッシュアワー」でした(笑) 次はチェロのドマルケットさんとピアノのエンゲラーさん。 昨年はこの組み合わせのバッハで、爆睡してしまった思い出があります(汗) 確か昨年はドマルケットさん眼鏡をされていたような気がするのですが、今年はノー眼鏡。雰囲気が少し違います。 ショパンのノクターンはよくヴァイオリンのリサイタルで聴きますが(特にアントン・バラホフスキー氏←必ずプログラムに入っています)、それはあくまでもヴァイオリンが主旋律。 このチェロ・ピアノ版はチェロとピアノが交互に主旋律を弾くので、素敵でした♪ ヴァイオリンもこの楽譜で弾けばいいのに…と。何かドマルケットさんのチェロがとても男らしく感じて、格好良かったです。「甘い」という感じではないのですが、御2人の世界がとても素敵でした。 続いてチェロソナタ。 昨年、ピリスさんとゴムツィアコフさんのリサイタルで頭に叩き込まれましたので、この曲はちょっと煩いですよ、私。なんて。 ホールのせいかエンゲラーさんのピアノの音が細部まで聴こえなくて少し残念でした。ピリスさんは1音1音くっきり、はっきり、でしたから。チェロに関しては、やはりドマルケットさんのチェロは男らしいなぁと。これもピアノとチェロの会話が素敵な曲ですよね。最後まで幸せに浸りながら聴かせていただきました。 チェロソナタも良かったのですが、この公演の目玉は3曲目の序奏と華麗なるポロネーズだったと思います。曲も御2人も格好良かったです! その次の公演は小菅優さんのメンデルスゾーン。全く知らない曲です… 小菅さんの演奏は初めて聴くので楽しみにしていました。しかも席が2列目の小菅さんの手の動きが良く見える所でしたので、じっくり観てきました! 手の動きがダルベルト先生みたいに美しいわけではないのですが、上手く説明出来ないのですが、親しみがわくと言いますか、とても好感のもてる弾き方をされる方でした。 知らない曲でしたので、後半は思わず意識を失いそうになりましたが(汗)、アンコールのエチュードではもう一度意識をこちらへ戻していただいて(苦笑)、しっかりと聴かせていただきました。 今度きちんとしたホールで演奏を聴いてみたいです。 続いてホールAでベレゾフスキーさんのリストの2番とパスキエさんのパガニーニ。 席が悪かったので(期待もしていませんでしたが)、モワっとした音しか届かず、気持の良いお休みタイムとなってしまいました(爆) リストの2番はこちらもWebラジオでナントのベレゾフスキーさんの演奏を聴いていたのですが、ラジオの方がはっきり演奏が聴こえた分、良かったような… 「どんな演奏も生に勝るものは無い」という言葉は違うのだと思いました。生でも聴く環境によります。 ラ・カンパネラという曲は、協奏曲の一部だったのですね。パスキエさんもヴァイオリンの音色は素敵だなぁと思ったのですが、オケを含めはっきりとこちらに音が届いてこないのが残念でした。 ラ・カンパネラ部分のパスキエさんは熱演でした! 正面のモニターからそれは伝わって来ました。 この公演の後、ベレゾフスキーさんのサイン会があるというので、メフィスト・ワルツが収録されているアルバムに私もいただいてきました♪>ミーハーな私… 友人にも一緒に待ってもらいました(爆) 最後はコルボ先生のメンデルスゾーンのオラトリオ「パウロ」。 どちらかのブログで、この公演は「聴き」だ! みたいに書かれている方がいらっしゃったので、私も聴きたいなぁと思いました。そして友人に予習用のCDをいただき、とても素敵な曲だったので楽しみにしていました。メンデルスゾーンはvn協奏曲やイタリアやスコットランドだけではないのだなぁと。 シンフォニア・ヴァルソヴィアの出だしがホールA公演ということもあり、私の席まではっきりと届いてこなかったので、最初の素晴らしい音楽を楽しむことは出来なかったのですが、合唱等、声が入って来たとたんに全体的に聴こえてくるようになり、そこから楽しませていただきました。 コルボ先生の指揮も素晴らしかったです。椅子も用意されていましたが、ほとんど立って指揮されていたのではないかと。足を引きずりながら舞台を往復されているので、終わった後もあまり拍手で呼び戻すのは申し訳ないように思ったのですが、でも拍手を止めることが出来ないのですよね(笑) それでは自分の気が済まないといいますか。 また、アルトの女性(余談ですが美しい方でした)の出番が1回しかなかった気がします。1回の出番のために、2時間の演奏中ずっと前の席に座っていないといけないなんて、大変だなと思いました。 対訳が売っていたので読みながら聴きましたが、この曲はこういう内容だったのかと。 聖書についてあまり詳しくない私は、この曲はパッションの世界かと思っていました。でもパウロが聖書に登場するのはキリストの受難の後なので、パッションの世界はありえないのですね。 家に帰ってパウロについて少し調べてみましたが、この曲(歌詞)は聖書の世界を忠実に音楽で表しているのだなぁ…と。あの美しい合唱の響きで上手く全部を表現するなんて、すごいです。 気づくのが少し遅かったです(汗) 「休憩無しで2時間続けて演奏しますので、お手洗いは今のうちにお済ませ下さい」 と最初にアナウンスがあったのですが、この狭い座席で2時間も動けないのか… と思うと、精神的に苦痛になってしまいまして(足元には荷物を置いているので動けませんし、楽なサンダルなどに履き替えて聴きたい気分)、音楽は素晴らしかったのですが、体力的にはとても疲れた公演でした。 来年からはこういった長時間物は私は駄目かもしれません…(涙) 最後はブラボーが飛び交う大拍手の中(コルボ先生のファンの方って多いのですね)、コルボ先生がとても厚い楽譜を持って退場されたのを合図に、この公演も終わりました。 1日目からこんなに疲れてしまったなんて、まずい… 家に帰るなり早く寝て、翌日に備えました(笑) ベレゾフ好きーな友人曰く「この人は書くスペースのバランスを考えてサインを入れて下さる人だよv」とのこと。こんなに素敵に書き込んで下さいました♪ >サインが入る位置は重要です(笑) 嬉しい! もっとスペースがあると、下に「Thanks」とか入れて空間を埋めているようでしたよ。 2010年5月3日 記 |
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