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ヒーリング・クラシックス バラホフスキーとノヴォシビルスク室内合奏団 |
【 2008年9月13日(土) at ミューザ川崎シンフォニーホール 】 ヴァイオリン:アントン・バラホフスキー / ノヴォシビルスク室内合奏団 ■ J.S.バッハ:前奏曲(無伴奏パルティータ第3番BWV.1006より) ■ J.S.バッハ:アリオーソ(教会カンタータBWV.156より) ■ ショパン:夜想曲第2番 & 夜想曲第20番 ■ マスネ:タイスの瞑想曲 ■ クライスラー:愛の喜び ■ クライスラー:美しきロスマリン op.55-4 ■ クライスラー:ウィーン小行進曲 ■ ペッリーニ:清らかな女神よ(歌劇「ノルマ」より) ■ ブラームス:ハンガリー舞曲第1番 ■ ブラームス:ハンガリー舞曲第5番 ■ ベートーヴェン:ロマンス第2番 ■ ポンセ:エストレリータ ■ アルベニス / クライスラー:タンゴ ■ アルビノーニ:アダージョ ■ マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲 ■ フォーレ:夢のあとに ■ サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン アンコール ■ チャイコフスキー:エフゲニ・オネーギンよりレンスキーのアリア ■ ポルトラツスキー:想い出 |
昨年、私のお気に入りのヴァイオリニスト アントン・バラホフスキーさんとノヴォシビルスク室内合奏団という組み合わせで初めて開かれたコンサート「ヒーリング・クラシックス」。 今年もノヴォシビルスクの方たちが来日するとは誰が想像していたでしょう! えーーー?!と思いつつ(この気持ちは皆様のご想像におまかせします、涙) バラホフスキーさんのヴァイオリンの音色が聴きたくて、今年も聴きに行ってきました♪ 久しぶりのミューザ川崎シンフォニーホール。 1年前のマリス・ヤンソンス指揮 バイエルン放送交響楽団のマーラー第5番のコンサートを思い出さずにはいられません! ホールの入り口に上がるエスカレーター前にある楽屋入り口を横目で見て、ここでヤンソンスさんに会いたくて待ったよなぁ…そしてバイエルンの皆さんとバラホフスキーさんが先に出てきたのだよなぁ…と、どうしても思い出に浸ってしまいます。体が覚えている…というのでしょうか。本当にあのマーラー第5番は素晴らしくて、(風邪気味だった)友人と大興奮したのが昨日のことのようです。 今年はこのミューザ川崎で何が待ち受けているかと言いますと、11月のサイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートです! あこがれのベルリン・フィルとラトルさん。こちらも大変楽しみにしています。ベルリン・フィルの時はこの席で聴くことになるのね…とホールに着くと11月の自分の席をチェックしました(笑い) 1年前の思い出に浸り、11月の興奮を夢見て、開演前から「これで もう帰ってもいいかも。」と、1人で大満足。少し不審だったかったかもしれません、私。 本日は3階席全部と2階席舞台上の左右とP席は使わない構成のようでした。それを考えて、8〜9割埋まっているかなと感じました。客層は昨年も感じましたが、大変高いです。ご年配の方を中心に、時々親子連れ、という感じ。「町内会の音楽鑑賞会」みたいな、良い意味でクラシックのコンサートが初めての方も気兼ねなく楽しめる雰囲気がありました(私の周りだけかもしれませんが)。それでいて、客席のマナーが大変良かったのです! 余計な音がしないし、お子様たちも静かに聴いていましたし。私もたっぶりとバラさんの演奏を楽しみました。 最初にノヴォシビルスク室内合奏団の方々が登場し、「あ、昨年のメンバーとほとんど変わっていないかも。」と 少し懐かしさを感じていると 会場が暗くなり舞台にスポットライトが当たって、リーダーの(?)バラホフスキーさんが登場! リサイタルではおなじみの、上下黒の動きやすそうな服装です。バラさんも昨年とほとんど変わっていません。しつこいようですが、昨年のバイエルン放送交響楽団さんと一緒のバラホフスキーさんのお姿が浮かんでしまいます(笑い)>そして興奮! そして 1曲目のバッハが始まりました。 …だめじゃん!!!(やっぱり) 想像通り、ノヴォシビルスク室内合奏団さんの演奏が 私としてはよろしくないと感じました。下手…とも違うのですよね。バラさんと合っていないのかしら。普通のオケを聴いている感触と違うのです。 でもバラさんのヴァイオリンの音色は大変素晴らしく、昨年よりもまた一段とステップアップされたような気もして、バラさんに焦点を当てて楽しみました。 オケじゃなくて、今すぐ ミシュクさん(ピアニスト)呼んでーーー!!!って気分でした。 私の大好きな「タイスの瞑想曲」。これはオケも良かったです。 バラさんも曲に集中されているようで、最後の方はオケと一緒に歌っていました。こんなバラさんの演奏は私は初めてでした。ますます、バラさんのタイスは私の中では伝説化されますね(笑い) 少し進んで、クライスラーの「ウィーン小行進曲」。 私、この曲 大好きなのです! 昨年のラ・フォル・ジュルネのお祭りで、カプソン兄弟とフランク・ブラレイさんがアンコールに弾いてくださった曲♪ ラ・フォル・ジュルネの雰囲気と、3人の気さくさな感じと、観客の熱気とで、元気な曲が普通以上にリズム良く会場いっぱいに広がって、とても幸せな一時を過ごしました。それ以来、この曲は私の中で特別な曲の1つとなりました。 そんな思い出もあるからよけいに、再び「何じゃ、こりゃーーー!!!」という気分に。体が冷たくなるのを感じた位です(苦笑い) わなわなしてしまいました…>それ位、よろしくなかった(涙) オケの皆さんが伴奏として弓を弦にポンポンポンとぶつける部分が多々あるのですが、それが どれもこれもベシャ、ベシャ、ベシャ、ベン、ベン、ベン…といった感じで。 バラさんの演奏が台無し! というか、クライスラーの曲が台無しです! その次の曲がペッリーニの「ノルマ」でしたので救われました〜 この曲は、昨年はアンコールで弾いた曲。いい曲だなぁ〜と好印象でした。そして、今日のコンサートももうすぐ終わってしまうのだな…と、しんみりした曲。本日も皆さん 良かったと思いますv 休憩中の親子の会話を横で聞いていますと、 親 : 「たくさん曲があったわね〜 長かったけど、疲れなかった?」 子供(小学校位の女の子と思われます) : 「全然! 長くなかったよ。楽しかったよ。」 親 : 「…そう? お母さん、長くて 疲れちゃったわ。」 この子、偉い! そうだよね、あっという間の前半だったよね! と、勝手に心の中で会話をしました。 他のブロックからは、 「このヴァイオリニストすごいわよね! 5歳でヴァイオリンの勉強を始めたのに、6歳でソリストとしてコンサートデビューしているなんて!」 …のような会話が。 そういった経歴ではなくて、今日の、今の前半のバラさんの演奏はどう感じたのですか? すごくなかった? …と、やはり勝手に心の中で問いかけを(笑い) 後半の1曲目はベートーヴェンのロマンス第2番。 私はこの曲を生で聴くのは初めてな気がします(記憶がありません)。 バラさんの演奏。大変、大変に素晴らしかったと思います!!! バラさん通り越して、この曲を作ったベートーヴェンに私は感謝してしまいました。 曲そのものも、すごくいいですよね。胸にぎゅ〜って来る、何かがあります。 ベートーヴェンのこの曲を今日 ここで聴けたことが幸せだなぁと思いましたし、今月は大本命のデュメイさんのベートーヴェンのコンチェルトが待っています。この曲も大変素晴らしい曲ですよね。何もかも、ベートーヴェンありがとう! って感じで、目頭が熱くなりました。 しかし、良かった〜〜〜vvv 嬉しいことに 私は明日もヒーリング・クラシックスを聴きに行きますので(!)、もう一度 このベートーヴェンに出会えるのです。とても楽しみです♪ その後は、バラさんというよりも オケのハーモニーを前面にした曲が並びまして、ラストがお約束の(?)ツィゴイネルワイゼンで締め! 途中で弓の毛が数本バシッと切れたりして、バラさん 格好良かったです。 アンコールが2曲だけというのは、少し気になりました。 今日は会場の乗りが悪かったのかしら…(他公演では平均3曲弾かれているようなので) ポルトラスツキーの「想い出」は昨年のアンコールでも弾かれた曲。 最後に「one more!」と言って、もう一度弾いて下さるのですが、昨年はその時に会場で手拍子しました。今日は手拍子する雰囲気ではありませんでした… やっぱり、会場の乗りが悪かったのでしょうか(笑い)真面目過ぎたというか。 オケは昨年に引き続き、難あり… という感じでしたが、でも大変楽しませていただきました。 来年はミシュクさんとのデュオが聴きたいです〜v そして、NEWアルバムを出していただきたいです。 明日も楽しんできます! 2008年9月13日 記 |
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