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東京フィルハーモニー交響楽団演奏会 |
【 2006年3月12日(日) in 和光市民文化センター(サンアゼリア)ホール 】 指揮 / 金聖響 ヴァイオリン / 川畠成道 & 東京フィルハーモニー交響楽団 ■ シャブリエ:狂詩曲 『 スペイン 』 ■ メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 (Op64) with 川畠成道 《 前半アンコール 》 〜川畠成道さんによる ■ イザイ:無伴奏ソナタ 第3番「バラード」 〜 休憩 〜 ■ チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 (Op36) |
とても暖かく、コンサート日和な1日でした。 今日は楽しみにしていたメンデルスゾーンのコンチェルトがあります! 私にとって、初めての川畠さんのメンデルスゾーンです!!! 五嶋みどりさん&ヤンソンスさん、オーギュスタン・デュメイ&チャカロフさんのCDで有名なサビ部分しか知らなかったこの曲もしっかりと予習済み。その他の2曲も、私にはめずらしくばっちりな状態。 指揮者の金聖響さんにも期待をしながら、友人と一緒にコンサート会場へ向いました。 会場に着いてみると、ホールの前では運動着を着た地元の人たちの集まりがあるようで、人だかりが。しかしホール自体には、まだコンサートのために集まった人たちの姿は見えません。 開場まであと5分ほどあるとはいえ、おかしいなぁ…と思ってチケットを確認したところ、私たちは開始時間を1時間早く考えていたことが発覚したのでした(遅いよりは良い、ということで、笑い) 仕切り直して、1時間後―― 初めて来た和光市民文化センターホールは、広さ的にも大きすぎず、1席1席がゆったりとしているとても良さそうなホールでした。 地元の方が多くいらしていたように思います。そして、皆様次々と自分の席に着席されるので、あっという間に席が人で埋まってしまったように感じます(通常は、開始5分前のブザーが聴こえたら皆席に着き始める…という感があるのですが)。 舞台上では東京フィルハーモニー交響楽団の方が登場。それに続いて、今日の指揮者・金聖響さんが登場!>足首に向けてすっと締まったスーツ(これを何と呼ぶのか分からないのですが、汗)をはかれていて、後姿が素敵でした。 シャブリエ:狂詩曲『スペイン』が始まりました。 金さんの指揮は、以前テレビで少しだけ拝見したことがあるのですが、その通りの方でした。 床に投げつけたスーパーボールが上下するように、リズム良く指揮棒を上下に振る時の姿が特に印象的でした。そして、オケ全体にテキパキと指示する姿は見ていて(聴いていて)、とても気持ちが良かったです。この方の指揮が好きな方は多いのだろうな…と感じました。素晴らしい指揮でした。 今日は、8列目の中央の席。オーケストラを聴くにはとても良い席… だと思っていたのですが(苦笑い)、こちらのホールの場合、もっともっと後ろの席の方が音が響くようです。この席ですと、金さんと東京フィルさんとのまとまりはとても良いとは感じたのですが、全体的に音が小さくまとまってしまい、『生を聴きに来た』ということを耳と体で感じることが出来ませんでした。 これは演奏がどうこうではなく、完全にホールの座席の問題だと思います。どの演奏も良かったと思います! こういう日もあるよなぁ…だから、何度もコンサートに足を運びたくなるんだよなぁ…と思いながら、久しぶりに私は意識が遠ざかり…日頃の疲れも急に出てしまって…(以下自粛) しかも、全曲です。私自身も信じられません。どうしてしまったんだろう、私…という気分です。そして申し訳なさで一杯です(汗) 全ての断片的な記憶を頑張ってつないでも、今回のコンサートを言葉で表すことが私には出来ません。ひどいですね。 ということで、前半のアンコールの時の状態だけ記録しておきます。 メンデルスゾーンのコンチェルトが終り、川畠さんに会場から大きな拍手が起こり(拍手の大きさからも、素晴らしいコンチェルトだったことが伺えます)、花束が送られました。 その花束を、東京フィルのヴァイオリンの女性に手渡し(ここで会場から暖かい笑いが)、舞台を去る川畠さん。 …あ、これはアンコールでイザイの無伴奏を弾かれるな。 と、会場の多くの方が思ったと思います。文京シビックホールでのシュチュエーションと全く同じです(笑い)もしかしたら、その後の九州公演等でもそうだったのかもしれませんね。なんとなく、『イザイ』という雰囲気を舞台上で感じました。 再び金さんと何かを相談しながら一緒に舞台へ登場した川畠さんは、やはりヴァイオリンを構えました。金さんは、指揮台の端に腰掛けました。 ヴィーン。(最初の1音) ――あ、やっぱりイザイだ!!! 本当の音階が何なのかは分かりませんが、あの出だしの1音を聴くと、ぱっと「イザイのソナタ」というイメージが浮かんできますから不思議ですね。川畠さんは素晴らしいイザイの無伴奏第3番を弾いて下さったのでした。 あのコンチェルトの後に、この無伴奏ですよ! 以前も思いましたが、何という集中力と体力を川畠さんはお持ちなのだろうかとため息が出ました。東京フィルの皆様も、演奏後に大きな拍手を送られていました。会場からも再び大きな拍手が! 「川畠成道ってすごいね」という気持ちを1人1人の胸に植えつけて、前半は終了したのでした。 そんなことを思い出しても、今回の私の行動は大変失礼だったな…そして勿体無かったな…とますます反省する現在の私であります。 2006年3月13日 記 |
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