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川畠成道ファンクラブコンサート
【 2005年8月27日(日) in 第一生命ホール 】
  ピアノ:鷲宮美幸


第一部
■ ヴィターリ:シャコンヌ
■ フランク:ソナタ イ長調

第二部
■ ドヴォルザーク:ユモレスク
■ アルベニス:タンゴ
■ モンティ:チャルダッシュ
■ グノー:アヴェ・マリア
■ ワックスマン:カルメン幻想曲

アンコール
■ ウィリアムス:シンドラーのリスト
■ ブラームス:ハンガリー舞曲 第4番
■ ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番
■ ビヴァルディ:《四季》より 冬 第2楽章 ラルゴ
■ バッハ:アリア
今日のコンサートはすごかったです! 何がすごいって…

私、開演時間を間違えていました(涙)>14時開演と思っていたのですが、13時30分開演でした。

会場の第一生命ホールに到着した時にはフランクのソナタが始まっていまして、ホールに入ったのは第2楽章から。後ろの席で川畠さんと鷲宮さんの素敵なフランクのソナタを聴かせて頂きました。

フランクのソナタの第2楽章はとても優しい曲ですので、心で泣いている私をヴァイオリンの音色が励ましてくれているような気がして…余計に切なくなってしまいました。

今回のコンサートのプログラムが発表された時。
『 ヴィターリ:シャコンヌ 』 の文字を見て、どれだけ喜んだことか!!!
ヴィターリのシャコンヌは、一度 生で聴きたい曲なのです。「トロイメライ」に収録されている演奏が大好きなのです。私が生演奏を聴くのは、まだまだ早いと誰かが言っているのかもしれませんね(笑)
聴ける日が来るまで、楽しみに待っていようと思います。
皆様も、開演時間のチェックは忘れずに… >って、当たり前か(笑い)!

とはいうのものの、一番後ろの席で聴くことによって 第一生命ホールの音の良さを実感することが出来ました。1階席:574席、2階席:193席、『合計:767席』 という規模のホールなのですが、後ろの席でも、とても良くヴァイオリンとピアノの音色が響いていました。
―― これなら、皆で同じ感動を味わうことが出来ますね!

私にとっては、約1ヶ月半ぶりのコンサート。
「川畠さんの音を聴きに、今日はここまで来たのだなぁ…!」 と改めて思いました。
川畠さんの音色は やはり素敵で、このままずっと聴きたくなりました。
その感覚を、改めて思い出したような気がしました。

ホールの舞台上の床の造りは、各ホールによって異なっているものなのでしょうか?
見た目はいつも同じように見えるのですが…
本日の第一生命ホールでは、川畠さんが演奏中に足を一歩前に踏み出すごとに 『 パタ! 』 と靴音が聞こえました。それが、すごく可愛い…と言っては失礼ですが、聞こえる度になぜか嬉しくなってしまいました。パタ、パタ、パタと聴こえると、「あ、川畠さんが今 力を入れて音を出したのかな?」 など考えていました。チャルダッシュやカルメン幻想曲はパタパタ度が多かったです。
※ 本当は いつも聞こえているのかもしれませんし、靴のせいかもしれませんし、詳しい事は分かりません。

また、先日ヴァイオリンを習われている方のブログを読む機会がありまして。
その方は先生に 「口を開けて弾いてみなさい」 とアドバイスをいただいたそうです。
「そんな間抜けな姿でヴァイオリンを弾けるか!」 と思いつつ、家で鏡を見ながら弾いてみたら非常に弾きやすかった。今後私はどのスタイルで演奏すれば良いのか、より良い音を出すために口を開けるべきなのか…(涙)
――そのような内容でした。

そのことを ふと思い出して、川畠さんのお顔を見ました。
…口はずっと閉じたまま演奏されていました。

そして鷲宮さんのお顔も見てみました。
…やはり、鷲宮さんも口は閉じたまま演奏されていました。>ですよね、やはり。

考えてみると 私がテレビで見た中では、口を開けて演奏されているヴァイオリニストの方は思い出せないのですが(笑い) 本当に、口を開けるとヴァイオリンを弾きやすいのでしょうか? >人、それぞれ???
真剣に演奏を聴けば聴くほど、同時に全く別のことが頭の中に浮かんでいました。

鷲宮さんの伴奏は4月のコンサートで一度聴いただけなのですが、その時に好印象でしたので楽しみにしていました。特に、『グノー:アヴェ・マリア』 が素晴らしいのですよねv 本日も、聴いていて とても神聖な気持ちになれたような気がしました。自分の気持ちが引き締まったといいいますか。
御2人は、何をイメージしてこの曲を演奏されているのかしら… どうしたら、このような音色が生まれてくるのだろう… 普通の日常ではとても生み出すことの出来ない感覚を、この演奏で毎回いただいています。

私の中では、6月の入間・サントリーホール・7月の宇和島と、この3公演の川畠さんの音色が今までで最高だと思っているのですが(非常に良い流れで演奏に輝きを増していった2ヶ月だったと思っています)、本日のコンサートもこの流れを引き継いでいて、とても良いもの(音色)でした。

本日のコンサートから2005年の後半が始まるということですので、後半の演奏は たくさん期待をしていて良いと思います(笑い)!

アンコール時での お話の内容はといいますと(細かい部分は覚えていないのですが)。
この2ヶ月間は色々な外国を周り、自宅のロンドンにいる時間の方が短かったそうです。
タイのプーケットでのチャリティーコンサート(タイの3歳位の 小さな子供でも感謝の気持ちを表すときに胸の前で手を合わせてお辞儀をする姿に、感動されていました→こちらのブロクにコンサート時の写真があります。ちなみに川畠さんは成道さんですね…)、そしてロンドンでのコンサートを経て、すぐにNEWアルバムの準備のためにイタリアへ。
イタリアの話では、ボローニャ、ベネツィア(だったと思うのですが)、そしてもう一ヶ所の地名が出ていたのですが忘れてしまいました。今度のアルバムの『バッハ:2つのバイオリンのためのコンチェルト』で2nd バイオリンをされる方(ボローニャ歌劇場室内管弦楽団のコンサートマスターさん…これもお名前を忘れました)の別荘がその場所にあるそうで、目の前のビーチを横目に毎日部屋に閉じこもって練習をされていたそうです。

翌日28日にはCD録音のためにイタリアへ向かわれるということで、「今の頭の中は 半分ヴィヴァルディ、半分バッハで埋め尽くされています」 のようなことを話されていました(笑い)
ということで、アンコールの最後は 「ヴィヴァルディ:四季より 《冬》 第2楽章 ラルゴ」 「バッハ:アリア」 となったのでした。さすがに、四季は一際輝いた演奏でしたよ!
本日のコンサートは、収録の準備はOK! という雰囲気と気合、そして自信が感じられました。これは、同じくコンサートに行かれた方がおっしゃっていた事で、私もそう思いました。
NEWアルバムを期待せずにはいられない気持ちで、会場を後にしたのでした。
今から本当に楽しみです…

2005年8月28日 記

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