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New Year's Concert 2005 Narimichi Kawabata Violin Recital |
【 2005年1月29日(土) in 東京オペラシティコンサートホール 】 ピアノ:ロデリック・ジェイムズ・チャドウィック 第一部 ■ ベートーヴェン:ソナタ 第5番「春」ヘ長調 作品24 ■ バッハ:パルティータ 第2番より ”シャコンヌ” 第二部 ■ 黒人霊歌より:深い河 ■ ドビュッシー:『子供の領分』より ゴリウォークのケークウォーク ■ フォスター:金髪のジェニー ■ バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 ■ グノー:アヴェ・マリア ■ サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ 作品28 アンコール ■ ドビュッシー:美しき夕暮れ (コンサート初登場!) ■ ブラームス:ハンガリー舞曲 第5番 ■ ウィリアムス:シンドラーのリスト ■ マスネ:タイスの瞑想曲 |
プログラムを見た瞬間、私が生で聴きたいと思っていた曲がいくつかありましたので、「あぁ、誰かを無理矢理にでも誘って聴きにくるべきだったな」と思いました。一人で聴くには勿体無い気がしました。 前回同様、知らない曲を即席ながらも頭に叩き込んでの今日のコンサートです。 ベートーヴェン「春」はアイザック・スターンとオーギュスタン・デュメイのCDを聴き、どちらも大変素晴らしかったので、とても楽しみにしていました。この曲って、ヴァイオリンだけでなく、ピアノの伴奏もたいへん活きている曲だと聴いていて思いましたので(それがベートーヴェンの特徴なのでしょうか?)、ロデリックさんの伴奏も同時に楽しみにしていました。 私としては、ロデリックさんの伴奏は良かったと思います(今は聴く曲、聴く曲、何でも素晴らしいと思ってしまう時期なのかもしれませんが…)。生では2階席でしたのでお顔を見ることが出来ませんでしたが、プログラムの写真を見る限りではなかなかハンサムなお方(笑、このような濃い系のお顔が私、好きなのです)、その先入観もあったのかもしれません。楽しみの一つだった「春」は十分に満喫できました。 次のバッハのシャコンヌ。一度「生」で聴いてみたいと思っていた曲の一つでしたので、それはもう楽しみでした。この曲は、映画「無伴奏シャコンヌ」(リシャール・ベリ主演)がきっかけで好きになった曲です。聴いていて私の頭の中では、リシャール・ベリが下水道(?)で弾くあのラストシーンが浮かんでいました。(すごく、良いのですよね。)心臓に直接突き刺さる曲、というものがありますが、これは脳や心臓を直接マッサージしてもらうような曲だと思います。会社帰りなどに聴くと疲れが取れます(笑)聴いていてとても気持ちが良い曲です。 この1曲を聴くことが出来ただけでも今日は来て良かった…と感動を噛み締めていたら、あっという間に演奏は終わってしまいました。すごく、すごく、良かったですよ!鳥肌が立ってしまった位です。 第一部は長めの曲をじっくり聴く(2曲)、第二部は色々なタイプの短めの曲を楽しむ(6曲)、という感じでした。後半は特に1曲1曲があっという間で(笑)ジェットコースター並みにすぐに終わってしまったのでした。 その中でも、グノーのアヴェ・マリア。「川畠さんと言えばアヴェ・マリア」という位(?)これこそ、一度は生で聴いてみたい、いえ、聴かなくてはいけない曲だと私は思っていたのですが、今回のプログラムでこの名前を見つけてびっくりしました。聴くための心の準備も出来ていませんでしたし(笑) 思えば、この曲を演奏されている川畠さんの姿をテレビで見たことがきっかけで、今日私はこの席でこの演奏を聴くことが出来ているんだなぁ… なんて思ったら、胸に熱い気持ちが込み上げてきました。 アンコールは…私、一度に4曲も聴くのは初めてでしたので、すごく幸せでした。 曲も、アンコールにしては贅沢すぎるのではないかと恐縮してしまう位、素敵なラインナップ! このアンコールだけでもコンサート一つ開催できるのではないかと… 特に私の気に入ってしまったのは本日が初めての演奏だ言われていました「ドビュッシーの美しき夕暮れ」です。何の曲かなぁ…でも良い曲だなぁ…と思いながら聴いていたのですが、ドビュッシーでしたか。(ドビュッシーの音楽をいくつか聴いてみよう、という気持ちになりました。)すごく細い…というか繊細な曲のような気がしました。心が落ち着いているときにゆっくり聴きたい曲ですね。 タイスの瞑想曲は、先日オーケストラと共に演奏された時と今回のピアノとで演奏された時と、随分雰囲気が違うのだなぁ(それぞれ良かったのですが)と思いました。 今年、川畠さんはボローニャ歌劇場室内管弦楽団とCD発売に向けて、イタリアで収録をされるそうです。それだけでも楽しみなのですが、曲目が「ヴィヴァルディ/四季」と「バッハ/二つのバイオリンのための協奏曲」!>私が聞き間違えているようでしたら、申し訳ないのですが。 昨年11月に聴いた川畠さんの四季は今でも頭の中でグルグルと回っていますので、CDの発売が今から楽しみで仕方がありません。ふふふ。 今日は私の想像をはるかに超えた中身の濃いコンサートとなりまして、大満足でした。 2005年1月30日 記 |
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